介護予防・日常生活支援総合事業について
1 介護予防・日常生活支援総合事業とは
団塊の世代が75歳以上になる2025年に向けて、高齢者が増加していくことが予想されています。高齢者が住み慣れた地域である猿払村で生き生きと暮らすことができるよう、また、
高齢者自身も自らの持つ能力を最大限に発揮して要介護状態となることを予防するために、
介護保険制度に改正により、介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)が創設されました。
猿払村では、平成28年3月1日より「介護予防・日常生活支援総合事業(以下、総合事業)」
を開始しています。
参考:厚生労働省ホームページ「介護予防・日常生活支援総合事業」
2 猿払村の現状と将来設計
猿払村においても、2025年には1人暮らし高齢者や高齢者世帯、認知症高齢者の増加が見込まれるとともに、人口の減少も見込まれます。
平成27年度 (2015年度) |
令和2年度 (2020年度) |
令和7年度 (2025年度) |
伸び率 (2025年/2015年) |
|
人口 | 2,684 | 2,624 | 2,532 | 94.3% |
高齢者人口 | 612 | 700 | 740 | 120.9% |
65歳~75歳(再掲) | 288 | 340 | 340 | 118.1% |
75歳以上(再掲) | 324 | 360 | 400 | 123.4% |
高齢化率(猿払村) | 22.8% | 26.7% | 29.2% | 128.1% |
高齢化率(北海道) | 29.0% | 32.8% | 34.6% | 119.3% |
認定者数 (要介護者・要支援者) |
130 | 178 | 221 | 170.0% |
介護保険料(円) | 6,000 | - | 6,478 | 108.0 % |
3 猿払村で実施している総合事業のサービス内容
(1)介護予防・生活支援サービス事業対象:要支援1・2の方
◎事業内容◎
① 訪問型サービス
ヘルパーが自宅に訪問し、食事・入浴・排せつの支援や、炊事・掃除・洗濯などの日常生活の
手助けを行います。
② 通所型サービス
デイサービスに通い、食事や入浴などの日常生活上の支援などの共通的なサービスを受ける
ことができます。
(2)一般介護予防事業
対象:65歳以上の村民
◎事業内容◎
① 一般介護予防事業
何らかの支援を要する方を早期把握し、介護予防活動につなげるために、要介護認定者や
入院・入所者を除いた村民に基本チェックリストを送付します。事業対象該当者または未回答者
へは訪問を行い、情報収集及び事業対象者の決定を行います。
②介護予防普及啓発事業
ア.介護予防に関するパンフレット等を作成し配布します。また、ふれあいサロンや
ふれあい学級での講演会や相談会を実施します。
イ.運動、栄養、口腔等に係る介護予防教室等を開催します。
ウ.機能訓練教室において理学療法士による運動機能向上プログラムを作成し配布します。
エ.ふれあい学級、老人クラブ、ふれあいサロン等において健康相談や健康教育等を実施
します。
③ 地域介護予防活動支援事業
介護予防サロンボランティアや歯科健診受診者へのさるふつスマイルシールを配布します。
④ 一般介護予防事業評価事業
一般介護予防事業を含め、地域づくりの観点から総合事業を評価し、事業の改善、見直しを
行います。
⑤ 地域リハビリテーション活動支援事業
稚内禎心会病院の理学療法士による助言・指導を受け、理学療法士が主となって地域での
介護予防活動の創出やボランティアリーダーの育成を図ります。
4 猿払村の目指すべき地域像
猿払村の高齢者人口は、2020年には700人、その後、2030年にはピークの752人と想定されています。
一方、人口は少子化により徐々に減少し、2030年には2,443人と想定されています。
このため、人材不足による介護サービスの不足や今後ますますの増加を見込んでいる認知症患者
の増加など、介護の諸課題に取り組んでいく必要があります。
こうした介護の問題は、現在抱える問題と今後の課題を整理する必要があります。特に、
介護職員の不足については地域生活支援コーディネーターを活用しながら、ボランティアの育成
を行い、介護の担い手の拡大、地域の支援・見守り体制の拡充をはかり、地域づくりによる
介護予防の充実を行いながら、高齢者が住み慣れた地域である猿払村で生き生きと暮らすこと
ができるよう村づくりを目指していきます。
電話:01635-2-2040